つれづれにだらだら雑記

久々ですが諏訪レポートとか書いてみます(笑)

それゆけ!!諏訪大社大作戦!!

 

というわけで諏訪に行ってみました。

何がというわけ何だかよく解りませんが、解らない方は、

064月末から5月頭にかけての日記を参照下さい(不案内)

以前からとても興味があってなのに全く行った事がなかった諏訪ですが、

今回怒涛の九連休ということで(笑)

更に怒涛にも「車で往復八時間」とかをこなして!!(ここまでくると阿呆ですが)

ちなみに本当のきっかけは05年夏、同じ様に松本に行って、

「松本でできるなら諏訪でもできるじゃん」と思ったからです。

 

さておき。

今回の諏訪行きの目的はまず第一に「諏訪大社へ行く」

コレでした。

一応(笑)オカルトっぽい小説を書いている身ですので、

そのテの資料はカタギの方より読んでいると思いますが、

諏訪と言うところは余所に比べると、何だかちょっと変わっているのです。

あの有名な御柱祭もそうですが、

とにかくやたらに興味深いのです、私にしてみたら。

まず神社が上と下に分かれている。

上社に祀られているのはタケミナカタ神と言われているけれども、

(注・記紀その他で漢字表記が違いますので今回はカタカナで表記します)

実はそれ以前からの神様の気配が強い(気がする)

日本の神様なのに血の滴るような供物を要求する(というか供えていた)

いや、日本の神様は血の気はあんまり好きじゃないらしいので。

そして、もう一個心魅かれるポイントと言えば「おしゃごじさま」

つい先日妻籠にふらっと行ってきたのですが、

その道の側らにいたその神様がすごく気になったのです。

漢字で書くと「御左口さま」

……まんま「ミシャクジ」じゃないですか!!(吃驚)

そんなわけで諏訪へいって来ました。

件の神様の大本拠地で御座居ます。

 

朝五時起床、六時発。

その前から旅は波乱含みでございました。

まず前日「とりあえず地図だけでも検索しなきゃ」ということで、

ネットで探すも、ろくな地図にヒットせず。

ちなみに松本は四、五回行ってるので大した地図はいらないのです。

城下町なので作りもわかりやすいしね。

なのに「観光地なんだからそれ系の施設にあるでしょ」と思って、

とても大まかなものだけ作って父のマップルを支度して、就寝。

……本当は五時発予定だったんですよ。

要するに早く寝られなかったんですよ!!()

翌朝の五時間睡眠からの目覚めは最悪でした。

折からの花粉&黄砂で(そう思いたい)目がちかちかする上に寝不足っすよ。

わーもー途中で事故ったら目もあてられーん!!

とか思っていると車に乗る前にかかとをコンクリートのブロックの角でヒット!!

朝っぱらから「何ミシャクジ様私に諏訪に来るなってそういうこと?

そんな気分でございました。

波乱はもうちょっと続きます。

長野県は北海道に次ぐ観光立県です(偏見)

道の駅なんてその辺にごろごろしてるわい、と思っていました。

ぎっちょんちょん。

私が今回選んだルート(主に国道153号線)は軒並み都心(?

道の駅がねぇ!!トイレがねぇ!!()オマケに地図も手にはいらねぇ!!

……めっちゃ困りましたよ、本当に。

でもとにかく国土交通省などが作った案内表示を見ながら諏訪へと向かいました。

……すごい山越えルートにヒットして「帰りしんどいなー」と思っていたら、

帰り目茶苦茶しんどい目に会いましたけどね、とほほ。

山越えルートはそれでも結構良かったんですよ。

峠を越えてヘアピンを曲がると森が途切れて、眼下に諏訪湖と町が見えて、

絶景だったんですけど車が止められず(泣)

写真撮れなかったよ……帰りも同じ理由で断念しました。

 

諏訪に入ったのでとりあえず地図を確認して、目的地を目指します。

まず上社本宮。

ここで私は一時間近くの時間を使いました。

とにかく広い!!とにかくでかい!!

やーもー……ツボでしたよ(オチはそれか)

ここは件のタケミナカタさんがお祀りされているという本宮です。

諏訪大社には御神体がないそうで、

かつては大祝(おおはぶり)という人がその人が神様の依代?という形で、

噛み砕いて言うとその人が、

「生き神様」のような存在だったそうです。

大分違いますが(説明じゃないじゃん)

……ニュアンスで解ってください、そのくらい特殊なんです、ここ(泣)

建物は重文にされているということで、

古い建物スキーの私にしたらそこもツボ(泥沼)

重厚な建造物がどかーん、てな具合でございます。

代表して拝殿の写真など。

この中には残念ながら入れないのですが、

件の大祝さんたちは入れたそうで、

そのための専用の門もありました。

当然の様に本宮で最も上座。

神様が中に入ってる(それもナンカチガウ)とはそういうことなのだなぁと変に関心。

ここで初めて御柱というものを見ました。

と言っても立ってる白い木の柱なのですが。

コレが逆落としのように落とされるのだなあと思うと、

人死にが出ても不思議はないなあという感じでした。

すごく大きかったです。

一時間ほどの拝観の間に裏手のお寺で「吉良義周公の墓」を発見しまして、

「たっきーの墓」と思ってお参りもしてみました(笑・吉良上野介の嫡男です)

お寺さんのソメイヨシノが満開で(林檎も梅もあちこちで満開でした)図らずもお花見。

ちょっと嬉しかったです。

 

さてそのお寺さんの敷地内に本宮の神宮寺跡がありまして、

神仏習合時代のご本地は普賢菩薩だったそうで、

なるほどね、と思いつつその跡地もちらっと見てまいりました。

跡というだけあって庭の池くらいしか残ってなかったですが。

そのそばにお墓があって、お墓の近くでこんなものを発見。

 

こ、こんな小さなお社にも御柱が!!(感動)

諏訪はステキなところでございます。

 

そんなこんなで本宮の見学を終え、おみくじなんかも引きました。

おみくじが「ヒスイ御籤」と言って、小さなヒスイが入っているのですが、

「末吉」……しかもおみくじは「お諏訪様の戒めであるから持ち帰りましょう」

というわけで持ち帰りました。

……末吉なら厄って程じゃないけどさー。

最近のおみくじに凶が入ってないらしいって事は、

そうなのではないかとも……ごにょごにょ。

 

さて、続いては前宮へ行ってまいりました。

歩いても行ける距離だったのですがこの時の私はやたらに疲れていて、

何となく「これはもしやミシャクジ様がエネルギーを」とか思ったのですが、

(単なる寝不足です)車で移動しました。

迷子になりました(泣)

後で悔やむくらいに距離なかったですよ!!

本当に近くにあったんですよ!!

とは言え本宮は諏訪市で前宮は茅野市だったのですが。

 

前宮はほぼ遺構です(ちょっと違う)

今現在そこに神様はお出でではなくて、以前本宮だったところらしいです。

ここがまた、広い!!

何この広さは!!

どうして敷地内に公道が走って人家があってオマケに拝殿前にもう一箇所駐車場が!!(写真小さくてすみません)

狭庭どころの話じゃないよ!!(本宮でも思った)

この時既に疲労困憊の私は、それでもとにかく拝殿までは行こうと、ちょっとした散歩道を歩く事になったのでした。

いや実りはありましたよ、ありましたけど。

下手したら伊勢神宮の中巡るより疲れましたよ、本当に。

とは言えここにも諏訪の神様の気配というか息吹というか、

何かそんなものを感じてちょっとほっこりしてしまったのでした。

実はこの時所持金が大きな札しかなくて、

賽銭が「御免なさいトータルでお願いします」的なことになり、

……五十円だか百円を拝殿にだけ投げてきた記憶があります(汗)

何しろ小さい分祀のお社もいっぱいあったので。

 

分祀のお社でちょっとときめいたのがこちら。

コシノヌナカワヒメ、タケミナカタ神のお母さんです。

ヌナカワヒメさんは(なれなれしい?)こちらの地方では子安神社としても祭られていて、

何と言うか「土地柄だなぁ」と思ったのでした。

伊勢で子安社と言えばコノハナサクヤだったりするので。

ちなみに諏訪大社上社本宮のおみくじのヒスイですが、古語で「ヌナ」というんだそうです。

説得力があります(何のだ)

 

前宮と本宮の拝殿の作りは見た感じ大きな違いはなく、

前宮は言ってみれば「前住んでたウチ」的な場所です。

周りは長閑な田舎の風景で(とか言うと失礼なのか?

山から沸いている水の流れが手水になっていたり、(水眼というそうです)

古代から連綿と続く、という雰囲気アリアリでした。

血なまぐさくないのんびりした(偏見)神社めぐりにぴったりです。

けれどここにも件の御柱はあります。

しかも建物のぎりぎりのところに、取り囲むように。

一体コレは何のための柱なのか?

寄せ付けない為と言うよりは出られなくしてあるみたいな、

そんな印象さえ受ける近さでした。

本宮はそんな事もなかったのですが。

上社を疲労困憊でクリアーの後、下社秋宮へと移動。

と思ったのですがあまりに疲れてしまったため、ちょっと観光など。

行き先は言わずもがな、諏訪湖。

本朝二十四考の……えーと、上杉家のヒメ?

歌舞伎の結構な名作なのですが、

エセ歌舞伎ミーハーの私は何だったか思い出せません(爆)

この話ややこしいんですよねー。

ヒメはお嫁入り前から婿の似顔絵を見て恋焦がれていて、

家中にその婿そっくりの男が仕官してきて、

しかも奥さんがいて、どーのこーの。

結局オチは覚えてないです(阿呆)

まー歌舞伎ってーのは庶民の娯楽に作られてて、

荒唐無稽である事も多いものですからねぇ。

 

湖で一休みして、秋宮へ。

こちらはタケミナカタの奥さん、ヤサカトメが祀られているところです。

諏訪の神渡、と言われる結氷現象は上社から下社へ、

タケミナカタが通った後だといわれています。

ロマンチック、じゃ無しに「なんで別居?

ロマンも減ったくれもなくそんなことを考えてしまいます。

偶然にもこちらではお払いしてもらっている旅の人を発見。

神官さんの「沓」に変に萌えてしまったり、

(でも写真はとってません。ちょっとセーブしたり)

拝殿の形は左右対称で何となく「平等院?

上社とは違った趣でした。

そして何となくこちらはあちらより、もっと穏やかな感じで。

伊勢の遙拝所があったり、天神の分社があったり、(流石に御柱はなかったです)

恵比寿神の分社があったりしました。

まあそれはあるわな、オオクニヌシはタケミナカタのお父さんだから。忘れてたけど。

他にも若宮社があったりするのですが、

その中にこんなものを発見してしまいました。

鹿島社。(ずぎゃーん←すごい効果音)

 

鹿島さんといえば言わずと知れたタケミカヅチです。

タケカヅチさんって言ったら貴女、

ダンナの天敵じゃないのよ!!(笑)

でまあ「そうかそれで別居」とか、

……ちょっと思ったわけです、ちょっとだけね。

いや他にも思うところが沢山ありましたが。

そう言えば諏訪大社を拝観する上での目的の一つに、こんなのもありました。

「蛇の形になっているものを見る」

諏訪の神様は蛇説、というものがありまして(説明下手ですみません)

かつては狭庭(境内でいいのか?)に赤い蛇が姿を現すと、

神様がお見えになったと言って掃除も忌んでいたそうです。

だから本当は生身の蛇さんにお会いしたかったのですが、現れず。

(でも出てこられたらそれはそれで怖いですが)

それでも根性で蛇の形を捜しました。

コレです。

御柱祭で柱を引いた縄。

見事にとぐろ巻いてます。

蛇はちゃんとした本を読んでいるので(いつもはもっといい加減だけど)

蛇のとぐろの状態が古代どういう扱いだったのか良くわかります。

そして蛇がこの時どんな具合かもちょっと推し量れます。

全くくつろげない臨戦態勢なんだそうです。

だから蛇はくつろげないらしいですよ(涙)

 

秋宮もやっぱり何だかんだと一時間近くうろついて(大体各一時間くらいかかった気が……)

続いては春宮です。

迷いました。

すごい山の中走ってしまいました(涙)

しかしそんな山の中の小さな神様にも御柱。

車を止めて出て行かなかったのは疲れていたのとそれどころじゃなかったからです。

ここには載せてないですが、写真も沢山とってますし。

これ以上そんなデータ作ってどうするよ、的な部分もあり。

 

さて春宮です。

こちらもヤサカトメさんの祭られているお宮、というか、

どこかの国の首都じゃないですが、夏季と冬季で御坐が違うのです。

なんだかとても解りにくいところにヘロヘロになって到着いたしました私は、

ここはちょっと走り加減に見ておりましたよ、ええ。

秋宮と拝殿の造りはやはり良く似ています。

どっちがセカンドハウス?とか思ったりしました(笑)

拝殿をみっちり囲む御柱も同じ。

分社も……こちらにはアマテラスの分社があったりして、

やっぱり女性ということで性質は穏やかなのか?と思ったり。

そんな中に初めてこの分社を発見(多分)

上諏訪社です。

いや当たり前って言ったらそうなんですけど、

本拠地に来てるわけだし。

でも何となく不思議な遭遇、と思ったり。

 

もうここまで来ると私の疲労度もとんでもないレベルです。

時間があったらガラスの美術館がわんさかあるから、と思ってたのですが、

そんな余裕は欠片もなく。

ご飯も食べたし見たことないアクエリアスも

飲んだし、

(長野は新製品多いって噂は本当なのか?

でもコレではもたない〜それに今いるのは諏訪〜と思って、

諏訪湖へ再び。

湖畔の公園でゆっくりまったりしよう、周りを一周できるかな、という感じに逃亡。

公園では桜がちょうど散り掛かり。

不思議な事にこの辺りの桜はあちこちで満開だったり終わっていたりで、

本当に雪のような花吹雪に会うことも多数。

この日は風も多かったので本当に綺麗でした。

で花見しながら友人にメールしたり、

その日撮った梅の写真を添付したり(笑)

前宮の敷地内ではお花見している人もいました。

何だか木の花は何もかも咲いてるような感じで。

林檎も咲いてました。

諏訪と言うところはかりんも有名だそうで、

残念ながらかりんの花には出会わなかったのですが、

見られたら圧巻だよなぁ、とちょっと思うのでした。

 

さてこのまったりの後最寄の小さい神社へ行き、

またしてもここで御柱に出会い(笑)

何だかとんでもなく狭いところに押し込められたような神様も発見し(蔵の裏にお社……)

諏訪の周辺はどこへ行っても御柱なのねー、と思って、

温泉施設へ。

 

私はお風呂がスキです。

温泉があれば入って帰りたい人です。

諏訪は温泉だらけなのでその辺は結構期待してたんですが、

前述の通り、地図もガイドブックもなし。

どーするよー、という時にこんな看板に遭遇。

「すわっこランド」……ベタベタ!!(笑)

ところがここがかなりの高待遇施設で。

写真は残念ながら撮ってないのですが(疲れてそんな気力なし)

600円の使用量でお風呂とプールとジム施設が使えるのです。

このリーズナブルさは他ではありませんよ!!

今日びお風呂だけでも600円はかかるよ!!

そして一っ風呂、内湯に入ったり露天風呂(?・風通しは良かった)に入ったり、

ちょっと早めのご飯を食べたりして、二時間ほど休憩しました。

そう言えばここで発見したんですが、

こちらの人はカツ丼がソースで、海老天が味噌なんですってね。

わーなんか不思議ーつーか、

カツに味噌かけても偏見される覚えはないわー(笑)

 

さてそんなわけで帰途に着きまして。

また四時間ほどの沢山峠を越えるドライヴの始まりです。

山の中を走る事は慣れてるのですが、困ったことが発生しました。

眠気が。

そりゃー貴方前の晩五時間しか寝てなきゃ眠くなりますがな。

しかもご飯とお風呂の後ですよ。

それは唐突、でもないけれどやってきました。

最初は「あー目がちくちくするー」とかそんなレベルだったのですが、

暗くなって山奥に進むにつれ、目蓋が勝手に落ちる。

意識は途切れる。

「ヤバいこのままじゃ死んじゃうよ!!

そんな感じでしばらく山道を走った後、コンビニに立ち寄り。

……いやぁ、びっくりするほど効きました、リポDライトが。

しかし久々にドリンク剤(リポDは違うのかな)買いましたけど、

実にいろんなものがある上に、高いんですねー。

まあとにもかくにもそんな感じに覚醒して、無事帰宅いたしました。

楽しかったです。

今度はもっと余裕を持って行って、

もう少し他の観光地も回って見たいと思います。

特にガラス、というか、ガラスだけで一日終ってしまいそうなのですが(笑)

……諏訪、魅惑の町でございますよ。

 

そう言えばすわっこランドで食べたソースカツ丼の付け合せ(?)に、

蜆の味噌汁がついてました。

蜆って湖でも取れるんですねー。

常々浅蜊の味噌汁しか食べてない上貧乏性さんの私は、

蜆もしっかり食べさせていただきました。

一個泥しかつまってなかったけどな(爆)

 

 

 

 

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Last updated: 2006/05/03

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