……なんか色々あったようななかったような二ヶ月でございました。
雑記が動いてないじゃん、ということで。
とりあえずなんか書いとけ時事ネタとか、
とかいう感じでいこうかと思います。
いや……時事って程でもないですけどね。
季節は年末ですので、そんな感じでね。
暦。
暦マニアと言っていいのか解りませんが、スキです。
カレンダーを何冊も買って壁中埋めてる、とか、
そういうマニアじゃありません。
多分そういう、何と言うかインテリア趣味の方のほうが、
世の中には多いと思いますが。
私は暦が好きなのであって、
カレンダーのデザイン性というものは二の次というか、
「機能美!!」のところがちょっとある人なので、
輸入物の絵画のカレンダーとかは滅多に買いません。
国産のミュシャカレンダーは買ったことがあります。
いやいや、昔はヲタなカレンダー買ってました(汗)
その頃は本当にヲタだったので買ってました、そういうの。
絵の部分だけ切ってファイリングしたりしてました。
でもそれはもう遠い昔の事です。
今カレンダーは「機能美!!」なのです。
そしてカレンダーよりも暦!!暦なのです!!
どう違うのかと問われれば、
どう違うと答えられるかと言われれば、
……取り合えず高島暦を出してみたりしますが(弱気)
さて、暦です。
要するに日本語で「カレンダー」という意味ですが、
私は暦というものが変にスキなのでした。
多分きっかけは俳句や短歌の季語としても使われる、
「二十四節季」からです。
「春分」とか「大寒」とか、そういうヤツね。
もっとさかのぼると「日本語」ということになるんでしょうか。
短大から「日本文化学科」というところで学ばせてもらった私は、
言うまでもなく和物がスキです。
と言いながら実はそんなに日本的な人でもないんですが。
着物は好きで着ますが、着るだけだし。
日本家屋スキですが、様式とか知らないし。
茶道も華道もやったことないし(書道と合気道はちょっとやった)
何より日本語とても妖しいし!!(笑)
最初はそんなわけで「古典文学」とか、
そういうところからの興味のような気がします。
古文は中学生の頃からすごくスキで、
一時期「音読すれば意味解る!!」という人でした。
……今は離れちゃったので音読しても辞書が要りますが(泣)
そう言えば妹の古文の予習を手伝わされたよ。
現代語訳にしたよ、ライヴで。
「意味違っても知らないからね!」とか言いながら。
懐かしい思い出です。
……話がずれていきますね。
暦の話をするんですよね。
古文から興味をもったんですよ、ですね。
さて学生で古文と来れば、大抵の方は経験があるでしょう。
月の和名(古語というにはあまりに惜しいアレ)を覚える、っての。
ああいうのが私、ダイスキでした。
一日を何故「ツイタチ」というのか、とか、
もうそんなところからわくわくして学んでおりました。
この国の季節感というのは何と美しく、
そして色々な顔を見せるのかと、
未だに魅了されっぱなしです。
ビバジャパネスク!!(あれ?)
そんな中で育まれた季節の呼称もまた、
私にしてみればきらきらと輝くものにも感じられるのです。
子供の頃に集めてたビー玉みたいに。
さてそんなわけで古文の授業や趣味(笑)をきっかけに、
私の暦マニアは始まりを告げたのでした。
でまあ「そうかー古文かー」で済んだらいいのですが、
済まなかったりした訳ですね、要するに。
短大も四大も日本文化学科、というところで、
要するに日々の講義は半分くらい趣味でした。
そんな中、今現在の私を形成する、
大きな要素の元となったものがあります。
民俗学、というヤツです。
ちょっと聞くと硬そうな、何だか良く解んないジャンルの学問ですよね。
私も最初は「何それ?」と思っていました。
因みに日本人が日本の文化、習俗を学ぶ場合は「民俗学」、
外国の文化、習俗を扱う場合は「民族学」若しくは「文化人類学」と言います。
文化人類学のわかりやすい例は「ウルルン」(笑・一応仮名)ですかね。
民俗学は……何が解りやすいのかちょっと解らないのですが(汗)
さて、和物がスキとかマニアとかビバジャパとか言っている私ですから、
当然民俗学、はまりました。
そしてそれが現在「和物オカルト」に発展していこうとは夢にも思わず(……)
でもまあ、民俗学というのは、
基本的に宗教文化をさらうようなものですから。
結果そうなる事は、モノをよく知っていらっしゃる方にとっては、
当たり前のことではあるのですが。
さて、そうして「古文」と「民俗学」のブレンドによって、
私の趣味には拍車がかかりました。
月の和名、そしてその一ヶ月を約半分に分ける名称の「二十四節季」、
さらに民俗的年間行事や通過儀礼、
そんなものを掘り下げたり拾ったりしているうちに、
当然のように興味が涌いてきたのです。
暦というヤツに。
昔の日本人というのは、実にたくさんの神様と暮らしていました。
今の人はほとんど意識しませんが、
ありとあらゆるものに神を見ていました。
「神棚?」と問われればそれもそうですが、もっと些細なところに、
たくさんの神様が住んでいたのです。
そして季節がめぐるごとに、変わるごとに、
実にたくさんの神様のお祭りを、
大なり小なりしてきました。
暦はその神様とのかかわり、自然とのかかわりのための、
一つのものさしだったのではないか?と思われます。
まず、お正月を例に取りましょう。
「初詣?」と問われればそれもそうですが、
三が日自体が、神様として扱われていました。
やってくる新しい年が神様です。
元旦の、日付が変わった直後に最初に井戸から汲んだ水、
これは「若水」と呼ばれる清いものです。
お正月は神様だから、年の初めは穢れがないから、
若水はその神様の力の宿った清いものとされていました。
お茶をされる方は良く御存知かと思います。
でまあ、神様とのかかわりを語るにも、
季節の移ろいを満喫するにも、
日本文化を楽しむためにも、
暦というものは必要なわけですが、
……なんか私の場合、それより暦が先に立ってる感じなんですよねー。
例えばこんな感じ。
まず節分。
「旧暦の年越し行事なんだよー!」はともかく、
何でそれてだけでそんなにテンション上がるのかね、君は!みたいになってます。
バレンタインはさておき利休忌(と言うか没日)は二月二十六日!!
三月は桃の節句は当たり前、お彼岸で「牡丹餅!!」
四月の節季「清明」が本によっては「晴明」……それってどうなの!!(笑)
五月、五月は「皐月」って言うけどさー、
サツキのサってーのは田植にかかわる言葉についてますねー、とか!!
六月が何で「水無月」なんじゃー!!とか!
(旧暦六月は七月なので雨はざんざん降りません)
実はおとんの誕生日が「入梅」だったりとか(笑)
七月には暑中見舞い葉書を用意し、
八月は九日を過ぎたら残暑見舞いって書かないと恥ずかしいよ!!と言ってみたり。
平気で「暑中」って書く人いますけど。
妹に「お姉なら知ってるでしょ?いつまで「暑中」?」って聞かれましたよ。
便利だね!!(ちょっと違う)
……まあそんな人なので、毎年高島暦を買っています。
これ、方位もついてて便利なんですよ。
ほら、節分の日に太巻き食べる時の「恵方」とか。
鬼門も裏鬼門もついてる上に、
金神遊行日とか三隣亡とか仏滅とか!!
色々ついてて便利なんですよ!!(泣笑)
いやまあ、普通の人は使いませんけど、そんなもの。
風水マニーさんにはちょっと楽しい代物でございますよ(汗)
まあこんな具合に、
暦が好きな私でございます。
来年用もばっちり準備しました。
太陽暦のシンプルなヤツと、
太陰暦のちょっとこったやつと、
壁掛け用の大きいやつ。
壁掛け用があったら他のいらないじゃん、というご意見はありましょう。
でも私には必要なの!!
満月になると犬とかくまとかに変身するわけじゃないけど、
月齢がついててとても便利なの、旧暦カレンダーが!!(笑)
高島暦には干満時もついててまたまた便利なの!!
別に漁師じゃないけど!!(ヤケ)
そんなわけで。
今日も今日とて暦暦とやかましい人なのです。
そう言えばクリスマスの暦ちっくネタが書いてないですが、
これを言うと家人から「もういいわやかましい!!」とよく言われます。
そして我家ではあまりクリスマスを盛大に行いません。
小さいお子様がいらっしゃらないからです。
ただ。
冬至の日にはゆずを食べます、私は。
お風呂に入れるのも悪くないですが「勿体無い」し、
現実に「ゆずの香り」の入浴剤のほうが暖まる上、
匂いもちゃんとするからです。
かぼちゃも、時間差だけど食べたりしました。
そして私は毎年こういうのです。
「北欧の方ではねー(以下クリスマス的暦ネタなので略)」
さてどうでもいい暦ネタを一つ。
太陰暦(旧暦)のお正月は、太陽暦のカレンダーから大体一ヶ月ほど遅れています。
どうしてかというと、元旦の決め方が違うからです。
旧暦では節分の夜を「年取り」としていて、
本当はそこに新年を持って来たいのですが、
月の満ち欠けの一巡りを一ヶ月としていることから、
ツイタチは新月の日、という決まりがあります。
朔日と書いて「一日」というのはこのためです(新月は「朔」です)
なので太陰暦の元旦の決め方は、
「節分前の新月の日」になり、
そのために太陽暦と大きくずれが生じるのです。
これがいわゆる「旧正月」になるのですが。
西暦2006年の旧正月元旦は一月二十九日です。
わー×回目の誕生日だー……。
横浜や神戸や大陸はめでたいんだろうなー。
私はそろそろ、あんまりめでたくないなー……。
因みに暦マニーさんにならわかると思いますが、
「ヒノエタツ」生まれと言いたい「キノトウ」の生まれです、ええ。
十干十二支についてはリクエストがあったら、
その時にお話いたしましょう。
あんまり詳しくないですが。
因みに還暦、現代では六十歳ですね。
昔は数え年だったので六十一歳のお祝いだったんですよ。
てなところでしめさせていただきます。
……だらだら長くなっちゃったよー。
皆様からの御意見御感想、御指摘御鞭撻、お待ちしております。
良いお年を 終